美容コラム

注入系治療

【分かりやすい】ボトックスの基本中の基本を解説

シワ治療において重要な役割を持つボトックスは、今では気軽にできるアンチエイジング治療として有名です。

そんなボトックス注射について、今日はいまさら聞けない基本中の基本から詳しく解説していきます!

 

■ボトックスってそもそもなに?

 

 

ボトックスはもともとボツリヌス菌が生産する毒素で、神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を妨げる働きをするというものです。ヒトに用いられる製剤としてのボツリヌスは、人体にとって有害な毒素は取り除かれています
もともとは顔面やまぶたの痙攣といった症状の改善を目的に開発された製剤で、広く医療の分野で活躍してきました。2009年にアラガン社のボトックスビスタが初めて美容目的で使用されたのをきっかけに、今日まで急速に発展してきた製剤です。

 

■ボトックスは粉状になっている!?意外と知られていない秘密

ボトックスといえば、注射で筋肉へ注入するイメージが一般的ですよね。そのイメージからもともと液体の製剤であると思っている方がほとんどだと思います。

しかし、実際にはボツリヌストキシン製剤は粉状になっているのです。

 

 

このように、密封された瓶の中にある粉状のボトックスを生理食塩水で溶解したものを注射で筋肉へと注入していきます。

なぜ粉状かというと、液状にしてしまうと品質管理が難しくなってしまうことに加え、患者様のシワの状態や注入箇所によって濃度を変えて使用する必要があるからです。

濃度を変えるというと『もしかしてめちゃくちゃ薄めて使うの?』と不安に思われる方もいるかもしれませんが、そうではありません。
ボツリヌストキシン製剤は、濃度が薄まると広範囲に広がる性質がある為、むしろ広範囲に広がってほしい箇所(肩やエラなど比較的筋肉が大きい部位)などは濃度を薄めて使用する傾向にあります。

薄めるというとあまり聞こえが良くないかもしれませんが、逆に肩やエラなどに濃度が濃い製剤を打ち込んでしまうと、ピンポイントに製剤が効いてしまい、本来狙った効果が得られません。

ボツリヌストキシン製剤における『薄める』という行為はあくまで狙った部位に適切な効果をもたらす為に行われることですので安心してくださいね。

 

■ボトックスにおける『単位』ってどういう意味?

 

これまでボトックス注入を経験したことがある方なら1度は必ず耳にする『単位』という言葉。これはボトックスを表すための単位表記で、簡単に言ってしまえば『㎝』や『ℓ』と同じです。長さを㎝やmで表すのと同じで、ボトックスは『1単位、2単位』と数えます。

この単位数と薄める生理食塩水の量はイコールではありません。

たとえば10単位のボトックスを10㏄で溶解しようが100㏄で溶解しようが、ボトックスの単位は10単位のままです。分かりやすく言いかえると、いちごシロップの原液を10㏄、割剤の炭酸を100㏄入れても、全体の量は増えてもいちごシロップの量が増えるわけではないのと同じです。ボトックスを溶解する生理食塩水の量は1単位あたり何㏄、と決められていることが多く、その量はどのクリニックさんでもほとんど同じです。

 

■ボトックスの適正量ってどれくらい??

さて、ここからはボトックスの部位ごとの適正量についてお話していきます。

下の表をご覧ください。

 

 

特に施術を希望される患者様が多い部位を挙げてみました。

これらの単位はあくまでも目安ですので、患者様のシワの形や範囲、シワの強さなどによって単位数を変える必要があります。
治療を受ける患者様お一人お一人に合った、まさにオーダーメイドの治療をしていくのです。

いかがでしたでしょうか?今回はそもそもボトックスとは何か、ボトックスのおおよその単位についてご紹介していきました。これからボトックス注射をする際の参考にしてみてくださいね!

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