これまでたくさん医療脱毛のおすすめをしてきましたが、これから医療脱毛をされる方にはしっかりとリスクも知っていただきたいと思います。どんな施術にも言えることですが、施術を受ける以上必ずリスクはあります。事前にリスクをしっかりと理解したうえで施術に臨むことで回避できるトラブルもありますよ!
■やるたびに毛が濃くなる?!自己処理はリスクの塊
実は自己処理が面倒という理由で脱毛を始められる方はたくさんいらっしゃいます。脱毛をはじめられる多くの方がご存じの通り、自己処理にデメリットはあってもメリットはありません。どうしてもメリットを挙げろと言われたら、苦渋の決断で『一時的に毛がなくなったように見える』ということでしょうか。しかもこの一時的というのはほんの数日、早い方だと数時間程度のことです。
では具体的に自己処理にどんなデメリットがあるのかおさらいしていきましょう。
まず自己処理には以下の方法があります。
・カミソリ
・毛抜き
・除毛クリーム
・ワックス
・摩擦シート
・脱毛シール
自己処理だけでもこんなにも種類があるのですね。
これらの方法には共通して、肌荒れ、埋没毛、毛が濃くなる、色素沈着や炎症を起こすなどのデメリットがあります。また、デメリットはあってもメリットはごく一時的な除毛効果だけなので、最終的には自己処理を繰り返すことで元々の毛質や肌のキメなどがどんどん悪くなってしまいます。
元よりも毛が濃く太くなってしまい、また自己処理をする。そしてまた毛が太くなる・・・という最悪の悪循環に陥ってしまわない為にも、これらの自己処理は1秒でも早くやめてください。とはいえ、脱毛の施術を行う為には必ず自己処理をしなければなりません。自己処理をするなと言ったりしろと言ったりなんなんだ!と思うでしょうが、脱毛施術を行うために自己処理が必要な理由はちゃんとあります。
■硬毛化ややけどを防ごう!脱毛施術に自己処理が必要な理由
一時的な除毛を目的とした自己処理はすぐにでもやめて頂きたいのですが、脱毛施術を受ける上での自己処理は必須となります。もちろん、自己処理をすることで肌荒れなどが起きてしまっては脱毛施術そのものが受けられなくなってしまうので、自己処理をするにも注意が必要です。実は自己処理には極力デメリットを減らした『正しい方法』があるのです。
そもそも、なぜ脱毛施術を受ける為に自己処理が必要なのでしょうか。
実はお肌に毛が残っていると、レーザーが毛に反応して拡散してしまい、皮下にうまく熱が伝わらなくなってしまいます。そうなるとお肌の火傷リスクもあがります。当然やけどしたお肌に施術はできなくなるので、脱毛施術はしばらくお休みしなければなりませんし、火傷した皮膚が色素沈着してしまう可能性だって十分にあります。
また、破壊するはずの細胞に十分に熱が伝わらない為に硬毛化などが起きるだけでなく、脱毛の効果そのものも下がってしまいます。
脱毛施術本来の効果をしっかりと発揮させる為にも、肌トラブルなどのリスクを下げるためにも、脱毛施術前の剃毛はしっかりと行うようにしましょう。
■施術前より毛が濃くなる!?脱毛のリスク”硬毛化“を知ろう
“硬毛化“は脱毛施術を受けるうえで必ず知っておいてほしいリスクのひとつです。文字だけで見ても『毛が硬くなるのかな・・・?』となんとなく想像できそうですが、今日はもう少し掘り下げてお話していこうと思います。
硬毛化とは、脱毛施術を受ける前よりもご自身の毛が濃く太くなってしまう現象のことを指します。毛をなくしたくて脱毛したのに、どうしてそんなことになっちゃうの?と不安に思われる方もいると思いますが、実は硬毛化してしまう原因は正しく解明されていません。仮説としては、毛根にしっかりと熱(ダメージ)を与えられなかった場合に起こると言われています。
照射された光やレーザーの熱が十分ではないために、ダメージとならずかえって毛根を刺激してしまうことで毛の発育を促進してしまうというわけです。
ただし、硬毛化が起こる確率は100人に1人ともいわれています。
■硬毛化を起こさない為にシェービングは産毛まで
脱毛施術を受ける上で厄介な硬毛化ですが、実は施術前にしっかりとシェービングをすることで予防することができます。前述の通り、硬毛化は細胞を破壊するために必要な熱ダメージを十分に与えられないことによって起こります。つまり、熱ダメージをしっかりと与えることができれば硬毛化を防げる可能性が高いというわけです。
熱ダメージが十分に与えられない原因のひとつが毛の剃り残しなので、少しでも硬毛化ややけどのリスクを避ける為にしっかりと剃毛するようにしましょう。特に産毛は剃り残しが多くなりますので意識して剃毛するようにしましょうね!
■シェービングは電動シェーバーを使うのが◎!剃る方向にも注意しよう
当院では、脱毛施術前の患者様にはフェイス用の電動シェーバーをおすすめしています。フェイス用のシェーバーであればお肌をほとんど傷つけずにムダ毛の処理ができる為、カミソリなどを用いた自己処理と比べて安全ですよ!
また、VIOなどのデリケートな部分は粘膜を傷つけてしまう恐れがあるので特に慎重に行うようにしましょう。自分で剃毛しづらい部分なので、ちょっとしたコツをみなさんに伝授しようと思います。
まず、Vラインなどの毛が長い部分は事前にハサミでカットしましょう。毛が長いままシェーバーを使用すると、シェーバーに毛が絡まり故障の原因となります。IラインやOラインはできるだけ鏡を見ながら内側に向かって滑らせるように剃毛します。この時、シェーバーを持っていない手で粘膜周辺の皮膚を伸ばすように抑えると剃りやすくなります。
また、背中やうなじ、肩、お尻などの自分からは見えにくい所は可能であれば誰かにやってもらうようにすると剃り残しが少なくなります。とはいえ一人暮らしの方や、恥ずかしくて頼めないという方もいらっしゃるかと思います。そういった方の場合は、極力広範囲が写るように合わせ鏡をして、肌を傷つけないようにやさしくシェービングしてください。
シェービング後はお肌が敏感になっているので、VIOも含めしっかりと保湿を行ってください。使用するのは市販の化粧水で構いませんが、敏感肌の方でも使えるマイルドなものがおすすめです。顔用の化粧水を身体に使うのはもったいない!という方は、大容量のコスパがよい化粧水を常備しておくと良いですよ。
■シェービングは早すぎてもダメ!どのタイミングが正しいの?
これまで様々な項目で自己処理と正しいシェービングの必要性についてお話してきましたが、最後は脱毛施術前のシェービングのタイミングについてお伝えいたします。
一般的に、脱毛施術前のシェービングは前日が良いとされています。というのも、早すぎても施術当日までに毛が伸びてきてしまいますし、逆に当日にシェービングをして万が一お肌に傷をつけてしまった場合施術ができなくなってしまう為です。『施術前のシェービングは前日』を心がけておきましょう。
また、万が一お肌に大量の剃り残しがあったりすると、剃毛料金が発生する場合があります。背中などの手が届かない場所など、どうしても自分で剃毛するのが難しく、肌を傷つけてしまう心配がある場合は無理をせずクリニックにお願いしてみましょう。
ただし、クリニックによっては剃毛料金が発生する場合もありますので、ご自身が通っているクリニックがどういうシステムなのかを確認しておくことが大切です。
また、剃毛には少なからず時間がかかってしまいます。クリニック側は剃毛が必要なことを想定していないことがほとんどなので、クリニックに剃毛をお願いする場合は事前に連絡をしておきましょう。そうすることで施術時間に余裕をもって対応してもらえますし、施術が時間内に終わらなかった、などの余計なトラブルを回避できますよ。